私たちは独りで生まれ、
独りで生き、
独りで死ぬ。
「独り在ること」は
まさに私たちの本性だ。
だが私たちは、それに気づいていない。
気づいていないからこそ、
いつまでも
自分自身と疎遠なのだ。
自分の「独り在ること」は、実に美しく、
至福と、
静寂と、
平安に満ち、
存在と共に寛いでいるものだ。
なのに私たちは
それを追求する代わりに
「孤独」と
取り違えてしまう。
「孤独」(ロンリネス)とは
「独り在ること」(アロンネス)の取り違えだ。
いったん自分の「独り在ること」を「孤独」と取り違えれば、
その文脈はすっかり変化する。
独り在ることには美があり、
壮大さがあり、
肯定性がある。
孤独とは、
貧しく、否定的で、
暗く、陰気だ。
人はみな孤独から逃げ去る。
それは傷のようなもの。
それは痛む。
そこから逃れる唯一の道は、
群衆の中に入ること、
社会の一員になること、
友達を持つこと、
家庭をつくること、
夫や妻を持つこと、
子供を持つことだ。
この群衆の中で
基本的な努力は、
自分の孤独を忘れるということに向けられる。
しかし、今まで誰ひとり、
それを上手く忘れた人はいない。
自分にとって自然なことは、
無視しようとすることは出来ても、
忘れることは出来ない。
それは、何度も何度も自己を主張する。
そして
問題は一層複雑になる。
なぜなら一度も、
それをあるがままに見たことがないからだ。
まるで当然のごとくに、
自分は孤独に
生まれついたと思っている。
辞書では意味は同じだ。
それは辞書を作った人々の
マインドを表している。
孤独(ロンリネスloneliness)と
独り在ること(アロンネスaloneness)
の間の大変な違いを、
彼らは理解していない。
孤独とは、ひとつの空白だ。
何かが欠けている。
そこを何かで埋めないといけない。
ところが何物も
それを埋めることは出来ない。
なぜなら、
まずそれは誤解だからだ。
年を取れば取るほど、
その空白は大きくなる。
独りになることが怖いから、
人々は馬鹿げたことをいろいろやる。
たとえば
独りでトランプをやる。
相手はいない。
トランプの遊びの中には、
一人の人間が両側から
プレー出来るようなものがある。
何とかして
忙しくしていたい。
その忙しさは
人間相手であったり、
仕事の為であったりする・・
仕事中毒の人間だ。
そうした人間にとっては、
週末がやって来るのが怖い。
何をしたらいいのか、
何もしなければ
独りぼっちになる。
それほど苦痛なことはない。
知って驚くだろうが、
世界中で
事故が一番多いのが週末だ。
人々は車に乗ってリゾート地へ、
海辺へ、高原へと押しかける。
数珠つなぎだ。
着くまでに8時間も、
10時間もかかったりする。
そしてすることは何もない。
みんな群れをなして
やって来ているからだ。
これでは自分の家、
自分の近所、
自分の街の方が、
この海辺のリゾートよりも静かだ。
みんなやって来ている。
とにかく、
何かやることが・・
人々はトランプをしたり、
チェスをしたり、何時間もテレビを見たりする。
平均的アメリカ人は
1日5時間テレビを見る。
またラジオを聴いたりする・・自分自身を避けるために。
このようなことをするのも、
ひとえに
独りになりたくないからだ。
それはとても恐ろしい。
そしてこの観念は
他人から来たものだ。
独りが恐ろしいものだなんて、
一体誰が言ったのか?
「独り在ること」を知った人間は、
まったく別なことを言う。
独りで在ることほど美しく、
安らかで、
楽しいことはない。
ところが
あなたは群衆に従う。
思い違いで生きている人は、とても多い。
誰がツァラトゥストラや
ゴータマ・ブッダのことなど
かまうだろう。
こうした個人は、
多分間違っていて、
多分幻想を抱いていて、
多分自分や他人を
だましているのだろう。
しかし、大多数の人々が間違っているはずはない。
そして
大多数の人々によれば、
独りぼっちになることは、
人生で最悪の体験だ。
地獄だ。
だが
独りぼっちになることの地獄、
その恐怖ゆえに
創り出された人間関係は、
決して満足を
もたらすことはない。
その根っこそのものが
毒されている。
あなたは、相手の女性を愛しているのではない。
孤独になりたくないから、彼女を使っているのだ。
彼女の方も、あなたを愛してはいない。
彼女もまた、同じ強迫観念の中にいる。
独りぼっちになりたくないから、あなたを使っているのだ。
よくあることだが、
愛の名においては、どんなことでも起こり得る・・愛以外のどんなことでもね。
争いも起こるだろうし、
ケンカも起こる。
それでも、孤独であるよりはましだ。
少なくとも誰かがそこにいて、あなたは忙しい。
だから
自分の孤独を忘れられる。
しかし愛は不可能だ。
なぜなら、
愛の基礎となる土台がないからだ。
愛は決して恐怖からは成長しない。
Osho – The Golden Future
⭐️私たちの古い観念と思い込みを問い直し、内なる宝・真我を再び発見する旅ーー
「Oshoトランスフォーメーションタロット講座」
onlineにて7/9火曜午後シリーズ・スタートです🌷